BLOGT’sストーリーと日々の出来事

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第05回 いよいよ船出

T's ストーリー

ちょうど1年前の2009年5月25日に、『T’sレストラン』の船が動き出して、丸1年!という大切な記念日です!
前回予告をしましたように、今回は5月28日のことからストーリーが始まります!

5月26日にLuz自由が丘地下1階の物件と出会い、2日後の5月28日夕方、デザイナーK子さんからの紹介で、内装担当のNさん、設計担当のIさん、K子さん、の3人に現地で会いました。
その時のLuz自由が丘は、ビル全体の最後の仕上げの段階のため、関係者がたくさんいました。
そして、Nさん、Iさん、K子さんは、現場を見に行っただけだったのに、ビルの担当者から中を案内してもらえたり、説明を受けたり、設計図・配置図などすべての資料を受け取ることができました。
まだビルのオーナーともお会いしてない段階でこんなに詳しい情報をもらえるなんてラッキーだな、こんなこと普通ないよな、と思いながらその場にいました。
後からわかったことですが、Nさん、Iさん、K子さんはこの後、キックオフミーティングをしたそうです!こちらからお願いをしたわけではないのに、もうレストランの内装の動きが始まったわけですね!
その時の様子がわかるメールがK子さんから入っています。

Nさん・Iさんとキックオフミーティングしました。
トールペイント、スプーン、内装イメージ、個室スペース、ショーケース、そしてメニュー…。今までお話してきたことを二人に伝えました。
Nさんが最強チームを編成してくださるそうです!
特に、厨房に関するエキスパート(女性に優しい!)がチームに入るとか。
本当に、心強いです。
さて、来週のスケジュールでお願いです。
なにはともあれ、まずは厨房設備のミーティングが第一とのことです。
コンセプトを理解し、メニューもこだわりの料理なのだから厨房からつめましょう。

こうして設計の核になる方達が初めて現場を見た28日、ただ図面をもらうだけではなく、具体的に今後の予定まで組んで、スタートしたわけです。
「無駄な時間がないな!すごいスピードで走っている!」と思いました。
翌日の29日。やっと、Luz自由が丘のオーナーである丸紅のFさんにお会いすることとなりました。
仲介のK社長と初めてお会いした時と同じ、近くの喫茶店でお会いしました。
Fさんにも、どんな思いでこのレストランを作りたいと思っているのかをお話ししました。
「生きていく中で、何よりも『健康』が大事で、食を通して『健康』を伝えていきたい!そのために、お料理にこだわりたい、しっかりしたコンセプトを持って、お店を作りたい!」
と熱く語りました。

本来ならば、お店のオープン日は7月17日Luz自由が丘グランドオープンに合わせるのが自然でしょうが、私たちは5月25日からこの話がスタートしたため、あまりにも時間が足りないことをご理解いただき、グランドオープン時は【COMING SOON】という形での状況を丸紅さんにも了解いただきました。
この頃のK子さんへ送ったメールが、次のように残っています。
「まだ受け入れていただけるのか未定なので、あくまでも慢心せず、無謀にならず、一歩一歩進んで行こうと思っています。
色々な夢をどのように反映させ、形にできていかれるのか、まだ未知数ですが、参加する人たちみんなが楽しい気持ちで、取り組んで行かれたらいいなぁ…と思っています。」
「昨日もまたまたすごい1日!
振り返ったら、1か月が1日に凝縮されて、毎日過ごしている気がします。毎日の動きについて行かれなくなってしまいそうになるくらい。
いやいや!そう思ってはいけない!
しっかりついて行かなければ!
動きを止めてはいけない!と思っています。」

そして、30日には、またまたびっくりすることが起きました!
K子さんからのメールをそのままお知らせします。
先日のキックオフミーティングの際、Nさんより、
「ショップデザインに際し、コンセプトワークの一環として
海外でのリサーチをしてはどうでしょうか?」との提案がありました。

であれば、北欧だろうとIさんと意見が一致しましたが、その日は「海外でのリサーチという手段がある」ということで終わりました。
まずは情報をと思い、スウェーデンに住む友人と、昨日話しをすることができました。
久しぶりの電話で、大筋の事を話したところ、「まさに昨夜、食事をしていたとき、オーガニックや自然食に対する日本と北欧(ヨーロッパ)での捉え方の違いを話していたところ」と言われました。
また、日本ではクリーンすぎるイメージがあって、少々ストイック感じがあるが、こちらはもっと、いわゆる『土っぽさ=温かさ』がある。
「自然の心を保つためにある」という哲学がある。
そしてもちろん、店側の内装にもその哲学が反映されていて・・・
これもまた嬉しいご縁、やはりスウェーデンにリサーチに行くべきなのだと思いました。
スケジュールを考えると、6月8日からの一週間の間で動くしかありません。
それを伝えるとまた、彼女から
「そのタイミングが一番。その次の週からは夏至祭のため店や交通機関がクローズする」と言われました。
もちろん、彼女が全てアテンドしてくれる約束をしてくれました。

6月9日(火曜)から14日(日曜)の日程で、丸々3日ストックホルムでリサーチを決行したいと思っています。
これってどういうことなんでしょうか!
海外へリサーチ!?北欧、スウェーデン、日にちまで決まっている!?
次から次へと、もう想像できないような話が舞い込んで来て!
5月25日から5月31日までの1週間、毎日がドラマの連続でした。
5月30日土曜日には、25日の月曜日のことを思い出そうとしても、思い出せないくらい遠い昔の出来事のように感じられました。
5月25日からの1週間で、この『T’sレストラン』のひな型ができました。
1日1日が内容濃く、ここに書ききれていないこともまだまだあります。
本当に毎日がワクワクドキドキの連続でした。

食を通して『健康』を伝えるんだ!という目的で、出発した船が動き始めました。
これからまたどんなふうに形になっていくのか、どうぞこれからも楽しみにしていてください。
今回は、『T’sレストラン』という船が動き始めてちょうど1年ということもあり、一つの形にしたくて、文章が長くなってしまいました。
最後まで読んでくださった皆さん!
ありがとうございます。
『T’sレストラン』作りに関わってくださったすべての方、
『T’sレストラン』のスタッフになったすべての人、
『T’sレストラン』に来て下さるお客様すべての方!
この1年間出会った全ての方に、心から感謝しています。
毎日ありがたいなぁ…という気持ちで一杯です。
これからもどうぞよろしくお願いします。

T’sストーリーについて

当店のオーナー 下川 祠左都による「T’sストーリー」は2010年1月から始まりました。専業主婦からレストランの経営者へ。そこから始まる物語をつづっています。

ぜひ最初からご覧ください。

第01回 「プロローグ」

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