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T’s STORY 12周年

T's ストーリー

私は、『T’sレストラン』の歴史が始まった「5月25日」をとても大切にしています。
12年前の2009年5月25日。

「自分の体を大事にすること、健康の大切さを感じられるお店ができたらいいな」と強く思ったことをきっかけに、T’s STORY が幕を開けました。
『T’sレストラン』が誕生し、駅ナカの『T’sたんたん』と巡り合い、カップ麺や箱入り担々麺が発売され・・・多くの出会いに恵まれ、T’s STORY は一歩ずつ前へ前へと進んできました。
T’s STORY の歩みは、これまで出会った皆さまに支えられてきたということを、5月25日を毎年迎えるたびに改めて実感し、感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、T’s STORY 12周年を迎え、この場を借りて改めてお知らせしたいことがあります。
『T’sレストラン』は昨年の夏より「スマイルベジプロジェクト」の一環として、あるプロジェクトに関わっていました。
それは3月22日に原宿にリニューアルオープンした『ヴィーガンビストロじゃんがら』の監修です。
『ヴィーガンビストロじゃんがら』は『九州じゃんがら』から生まれた、新しいヴィーガンレストランです。コロナ禍で昨年3月以降休業していた『九州じゃんがら 表参道じゃんがら2F』を全面リフォームし、神宮の森が目の前に広がる景色とともに、フォレストグリーンを基調にした落ち着きのある店内で、これまでにないヴィーガン料理をお楽しみいただけます。

『九州じゃんがら』と言えば、37年前に秋葉原に誕生した豚骨ラーメンの専門店で、東京に豚骨ラーメンブームを巻き起こした火付け役的存在と言われています。
『九州じゃんがら』は秋葉原を皮切りに、原宿、銀座、赤坂、日本橋、西武池袋に出店し、多くの方々に愛されてきました。今では豚骨ラーメンは日本中に知られ、海外の方々からも根強い人気があるラーメンとなりました。

ところで、『九州じゃんがら』は、学習塾『ブルカン塾』から生まれたことをご存知ですか?
『ブルカン塾』は生徒ひとりひとりと真摯に向き合い「生きる」を教える学習塾です。
開塾した当時、こんなエピソードがありました。
経済的な理由で通い続けることが難しい生徒の授業料を、「支払いはいつでもいいですよ」と言って、受け入れ続けたことがありました。日本経済を反映するかのように経済的に恵まれない子どもたちが目立ち始めた当時、経済的な理由だけで子どもたちが学ぶ機会を奪ってしまうことがどうしてもできなかったのです。

その結果、そうした生徒も徐々に受け入れていたため、『ブルカン塾』は収入源がおぼつかない状況に直面していました。
そこで塾の存続を図るために誕生したのが『九州じゃんがら』でした。
豚骨ラーメンの『九州じゃんがら』と学習塾の『ブルカン塾』には深い繋がりがありました。

『ブルカン塾』からはじまった『九州じゃんがら』を紹介しましたが、では、なぜその『表参道じゃんがら2F』のリニューアルに『T’sレストラン』が関わることになったのか。
『九州じゃんがら』は、『T’sレストラン』とは正反対のお店ですし、「どんな繋がりがあるの?」と不思議に思われているかもしれません。

今回の T’s STORY で皆さまにお伝えしたかったこと。
それは『T’sレストラン』と『九州じゃんがら』の繋がりです。

実は、『ブルカン塾』のエピソードに登場し、『九州じゃんがら』を創業した塾長と、私・オーナーMは夫と妻の関係、つまり「夫婦」です。
42年前に出会い、39年前に結婚をしました。
これまで、知り合いの方には『九州じゃんがら』と『T’sレストラン』の関係をお伝えすることはありましたが、ほとんどの方にはこのことをお話していませんでした。
しかし、『ヴィーガンビストロじゃんがら』の監修とオープンをきっかけに、夫婦関係であることを公にすることにしました。

プライベートのことをこのような場でお知らせしても良いものかと迷いました。
しかし、プラントベースの料理が皆さまにとって親しみのある食事になることを目指している今、『九州じゃんがら』と『T’sレストラン』の関係を公にすることで、私たちが提供しているヴィーガン料理をより身近に感じてもらえるのではと考えました。
ヴィーガンの食事も取り入れるようになった夫は、『九州じゃんがら』全店でヴィーガンラーメンを提供したり、VEGAN NOODLESを取り扱ったりしていました。また、『T’sたんたん』の開業の際には、『九州じゃんがら』のノウハウを活かすこともありました。
『九州じゃんがら』の系列店『東京じゃんがら』が上野駅と成田空港で、『T’sたんたん』と横並びになったときは、「不思議なご縁だな」と家族で話していました。

そして、昨年の夏、休業している『表参道じゃんがら2F』の場所を活かすために何かできないかという話が挙がりました。
話し合いを重ねる中で、先の『T’sレストラン』が目指す想いを具現化するべく、コロナ禍以前より夫が考えていた『ヴィーガンビストロじゃんがら』の話が出てきました。ヴィーガンではない方々にも、「ヴィーガンは身近な食事なんだ」「自分たちが想像していたようなヴィーガンの食事ではない!」という新たな発見をして、驚きや感動を感じられる場として、『表参道じゃんがら2F』はまさにピッタリでした。
『九州じゃんがら』のお客様にもヴィーガン料理の楽しさを知っていただけたら、とても嬉しいことです。

こうして、これまで『九州じゃんがら』と『T’sレストラン』は時には助け合いながらも、それぞれに歩みを進めていきましたが、『ヴィーガンビストロじゃんがら』の開業を機に、お互いの強みを活かしながら、新たなストーリーを共に紡ぎ出すことになります。

「競争から協創へ」と言われているこの時代。
個々の長所を活かし合い、新しい価値を提供していくことが求められています。
『九州じゃんがら』と『T’sレストラン』がそれぞれ培ってきた経験やノウハウで、ヴィーガンの可能性をさらに広げていき、皆さまに楽しんでいただけたら幸いです。

13年目の T’s STORY に皆さまの笑顔が溢れることを願って、これからも一歩一歩進んでいきたいと思います。

T’sストーリーについて

当店のオーナー 下川 祠左都による「T’sストーリー」は2010年1月から始まりました。専業主婦からレストランの経営者へ。そこから始まる物語をつづっています。

ぜひ最初からご覧ください。

第01回 「プロローグ」

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