BLOGT’sストーリーと日々の出来事

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T’s STORY 11周年 vol.1

T's ストーリー

2020年になり、「新型コロナウイルス」「Covid-19」という今まで耳にしたことがない言葉があっという間に世界中に拡がりました。
予想もしないようなことばかりが起きてしまった現在です。
緊急事態宣言が発令され、 感染拡大防止の対応で、経済も教育も何もかも突然ストップ。
デパートや美術館、劇業、アミューズメントパークなどの大きな施設から身近な小さな洋服屋さん、飲食店までもが全面休業や自粛休業に追い込まれました。
いったい今後の自分たちの生活はどうなるんだろう?という不安を誰もが感じたと思います。

『T’sレストラン』で働くメンバーも、またお客様もこの状況下、
外出を控えたほうが良いのだから、お休みするしかない!という方針となりました。
皆様に美味しく召し上がっていただこうと思って仕入れた 目の前の食材はどうするんだろう?
・・・そんなことも考える余裕なく、とにかく命を守ることを第1優先にして、4月9日から休業となりました。

とはいっても、人間誰もが食べなかったら生きていけない!
「食」は人間が生きていく上で欠かせない大切な分野です。

『T’sレストラン』は、限られた食材の中でお料理やスイーツを作っている飲食店です。
世の中には様々な理由で制限のある食事をされている方が多いことを知っています。
『T’sレストラン』 のような植物性素材のお料理を求めていらっしゃる方もいます。
そういう意味でこの非常時に 『T’sレストラン』 として何ができるんだろう?!
今の自分たちでできることがきっとあるはず!と考えました。
考えに考えました。 絶対あるはず!…?
そしてまずは動いてみることにしました。

感染防止を考えて『T’sレストラン』 まで徒歩、自転車、オートバイで通勤できるメンバーだけにしました。

それに伴い自転車で通勤できる距離のスタッフに、わが家の自転車を貸すことにしました。
何かあったら困るので自転車屋さんに行ってタイヤに空気を入れ、点検もしてもらい、仕事が終わったところで、そのスタッフに自転車授与式!
その日からは今まで電車で10分ぐらいだったのに、約30分近くこぎ続けて通ってくれることになりました。
(今日で26日目です。筋肉がついたと話してくれています。)

以前アルバイト代でバイクを買ったんですと言ってくれていた学生スタッフは、大学が始まるまでの15日間大型バイクで毎日かけつけてくれました。
4月・5月と雨の日が多かったように感じます。
雨の日は用意した雨具を使ってかけつけてくれました。

そして、自宅から徒歩で毎日通ってくれるスタッフと総勢6人でチームを作り、前を向いてスタート!

万全な対策をして「テイクアウト」と「デリバリー」の仕組みを完成させ、開始したのです。
テイクアウト・デリバリーの仕組み誕生までは1日だったと思います。

実は、フードデリバリーサービスへ登録をしていたのものの、登録するのが一歩遅かったために、長い順番待ちになってしまっていました。
「善は急げ!」「今が一番大事!」なぜ、あの時立ち止まって躊躇してしまったのか、と後悔する気持ちもありましたが、それよりも今の状況で何ができるか。

それならばただ待っているより、自分たちが想いを持ってお客様へお届けすればいいんだ!と思い立ち、
すぐ行動に移しました。
実際行動に移してみて、たくさんの発見がありました。
実際に体験しないとわからないことばかり!たくさん勉強しました。
そしてお客様よりたくさんのあたたかな想いとパワーをいただいて、その1つ1つが何よりもこれからへの原動力となっています。

さて、この話の続きは、また明日5月19日に。
デリバリーのエピソードについて詳しくお話しします。

T’sストーリーについて

当店のオーナー 下川 祠左都による「T’sストーリー」は2010年1月から始まりました。専業主婦からレストランの経営者へ。そこから始まる物語をつづっています。

ぜひ最初からご覧ください。

第01回 「プロローグ」

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