ちょうど1年前の2009年9月25日に、太陽と大地の食卓『T’sレストラン』は、オープンしました。
今回のT’sストーリーでは、2009年8月25日に、内装施工会社N社の工事が終了し、引き渡しをしていただいてから、お店がオープンするまでの1ヶ月間のお話をしたいと思います。
8月31日
火を入れて、調理スタート!
9月1日
今までアルバイトだった人が正社員になる
9月2日
メニューを作る上で具体的な検討に入る(メニュー名・価格・口上書き・アレルギー対策など)
紅茶専門店に行き、紅茶の説明を聞き、試飲をしながら、T’sオリジナル紅茶を作ってもらう
9月3日
キッチン・ホールの人事配置、タイムスケジュールの作成、レシピの完成など…考えること山積み
9月4日
ヤマダ電機自由が丘店オープンに合わせて、開店前から並び、必要な電化製品・雑貨を購入
9月5日
厨房上部の黒板にえがく英文コンセプトの原紙をY先生に描いていただく。
仕入れの件で、野菜についての考え方を統一し、仕入れ先を検討
9月7日
野菜とお米の仕入れ先決定。
木のスプーンとフォークを奥の個室に取り付ける
9月9日
ランチタイム・スイーツタイム・ディナータイム決定
コクテール堂のNさんを通じて、卵なしの生パスタ・生ラザニア・生ペンネとの出会いが生まれる!
テレビ東京「ソロモン流」からの取材依頼!
9月10日
キッチン・ホール正式にコック服・制服を着てシミュレーション開始
9月11日
初めての試食会・仮オープンとして、13名の知り合いの方にお客様になっていただき、お迎えする
9月13日
テレビ朝日「ソロモン流」取材
9月18日
オープンの日を9月24日か25日にすることを考える
9月20日
連日メニューの口上書き・メニュー名など検討続く
9月22日
スタッフ・アルバイトにお料理説明会を開く
9月23日
メニュー最終チェック
9月24日
16時にメニューデーター完成→印刷に入る(ドキドキ ハラハラ)
21時に『T’sレストラン』の入り口のガラスに貼ってあった白いシールをはがす
9月25日
太陽と大地の食卓『T’sレストラン』 11時サイレントオープン
オープンギリギリで、メニュー完成!(やったぁ!)
このような経過で9月25日オープンの日を迎えました。
一つ一つのことが、どれもぎりぎりになるまで形にならず、いつもハラハラすることが多く、周りの人にどれだけ気をもませてしまっただろうかと思います。
でも私の中でいつも変わらないのは、みんなで一丸となる心、こだわりを持つ心、適当にしない心ーこのくらいでいいか!…という心ではなく、いつも「これがいいんだ!」「これならば安心!」「こうしていこう!」という心です。どんな壁や困難があっても、それをずっと変わらず、追求してきたことです。
そうすることで、いい結果が出て、いつも心から満足して、楽しい気持ちでいられたのです。
T’sレストラン-16実は、当初お店のオープンを9月4日を考えていました。8月25日に引き渡されるのだから、9月4日ぐらいで大丈夫だろう、と安易に考えていました。
ところが現実は、とんでもないことでした。
キッチンでは、レシピを考えた人が、他のスタッフでも作れるように一人一人に伝授し、味がぶれないよう、一定の味にできるように何度も作り、またホールはホールで、お客様へのサービスの仕方を学び、練習しました。
オープンしてからすぐに「お店をお休みします!」ということはできないのだから、とにかく一番肝心の「味が絶対においしい!」と思えるまで、そして「これならば大丈夫!」と思えるまで、「オープン日は決めることなくやって行こう!」と決心しました。
9月10日からスタッフ・アルバイトの人は、コック服や制服に着替え、業務スタート!
この日はさすがにお店のドアを開けた瞬間、今までとは違った「まさにお店だ!」という印象を受けました。
キッチンでお料理を作っている人の顔も違って見えました。
みんな引き締まっていて、この日は「みんなプロ!」と嬉しく思いました。(笑)
お料理の美味しさ、ホールの人の対応やサービス、笑顔、機転、清潔感、お店の外観、内観…こういうことに気を使っていましたが、「ユニフォームも大事な要素の一つになるんだ!」ということを実感しました。
何事も一つのものが完成するまでに、たくさんの過程を通って形になっていくことも学びました。
この頃、オープンの日の問い合わせが数多くありました。ありがたいことです。
オープン日は次の段階で、9月11日ならば大丈夫かな?という声もありましたが、それもまだまだ!ということに・・・。
だとしたら、仮オープンということで、知り合いの方にお客様としてご来店していただき、練習をさせていただこうと決めました。
11日の仮オープン(シミュレーション)では、13名の方がご来店してくださいましたが、実際にオーダーされたのは、40人分ぐらいの量!
それも同時に!
初めてシミュレーションなのに、キッチンもホールもてんてこ舞い!
お皿がなくなった!大変!洗わなければ!
どんどんと注文されてしまい、みんなそれはそれはパニックになりました!
初めての体験で、こんなに同じ時間にたくさんオーダーを受け、メンバー全員が短時間にすごく訓練されたような感じでした!
2回目のシミュレーションの9月15日には、『T’sレストラン』を作ってくださった方々に来ていただき、お客様になっていただきました。
その時の感想に、
「3ヶ月前から考え、 完全なゼロからのスタート考えると、 本当にすごいなぁとびっくりしました。
傍から見ていて 皆様がはじめから、決まっていたメンバーのように しっくり見えるところに、なお、感慨深く感じました。」
とあります。
N社の皆さんや、『T’sレストラン』を立ち上げるのに関わってくださった皆さんは、それまでも何度か試食をしていただいていたので、味・盛りつけの変化に皆さん、びっくりされていました。
皆さんは「本当に平気なんだろうか?」とずっとひやひやされながら、見守ってくださっていたことと思います。
そして、いよいよ「9月24日か25日をオープンの日にしよう!」と決め、動き出したのが、18日の夜です。毎日オープンまでの段取りを考えながら、結局25日がオープンの日となりました。
それも「外に向けて大きく宣伝するのではなく、静かにそっとオープンする、自然にお客様が入って下さるのを待つサイレントオープンにしよう!」ということになりました。
9月24日の夜9時を過ぎた頃、いよいよお店のガラスを覆っていた白いシールを外すことになりました。その時のスタッフの感想があります。
「今までを振り返り、なんだかとても胸がいっぱいで 明日からどんな日々が待ってるんだろうと1人ワクワクしています。(笑)
お店の外に出て、Tさんとガラスの前に立ち、シールがはがされていくのを見て、とても感動しました。色んな人のT’sにかける思いを感じました。
こんな素晴らしい瞬間を迎えさせてくださり、本当にありがとうございました。
明日からまた新たなドラマのスタートですね。
楽しくしっかりやって行きます。」
いよいよ運命の記念すべき日、9月25日になりました。
よくよく考えたら、この『T’sレストラン』は、準備段階で各月25日という日はすべて大きな変化が起きる大事な日であったわけです。最初からオープンの日を9月25日にしよう!として選んだのではないのですが、毎月25日にすべて大きな意味があって、後から分かった時は、鳥肌が立つような思いでした。
お店で働いているメンバーは、ほとんどOさんという方が紹介してくださっています。私は時々、「Oさんのchildren(子供たち)が『T’sレストラン』にはたくさんいるんですよ」というような表現をしていましたが、9月25日は、何とこれも偶然、Oさんの結婚記念日だったそうです。
又、『T’sレストラン』の設計をして下さったIさんは、すごいことに9月25日がお誕生日でした。
オープンの日にお祝いに来て下さったIさんから、今日がお誕生日だと聞いて、またまたびっくりしました。
今日の記念すべき日、9月25日は、Oさんの結婚記念日、Iさんのお誕生日でもあるわけですね。
Oさん!Iさん!おめでとうございます。
ホームページやメニューでお世話になっているHさんは、9月25日、印刷機を持ちこんで、オープンギリギリまでメニュー印刷に取り組み、11時に間に合わせてくださいました。
ロゴマークを作ってくださったAさんのデザインが、メニューや、ホームページにも登場し、どれだけ温かく素敵に仕上がったか!と、嬉しくなりました。
5月25日からスタートした『T’sレストラン』のストーリー。4カ月後の9月25日に、たくさんの方の力が重なって、オープンとなりました。
9月25日からの1年間は、お客様との出会いがたくさん!
毎日毎日楽しい気持ちで一杯になって、この1周年を迎えることが出来ました。
1年間たくさんの方に支えていただけて、無事今日の日を迎えることができたなぁ!と、今感慨深く思うと同時に、『T’sレストラン』に関わってくださった方、お客様、こうしてホームページで見てくださっていられる方、皆様に心から感謝の気持ちで一杯です。
皆さま、「T’sストーリー」はお店がオープンするまでの全9回、今回で完結させていただきます。
読んでいただいた皆様、つたない文章で恥ずかしいですが、思ったままの表現をしてきました。読んでいただいて本当にありがとうございました。
また来月からは、違ったテーマにしようかな!と思います。
楽しみにしていてください。
子育てを終え2009年9月25日より専業主婦からT’sレストランのオーナーになりました。健康の大切さを食を通して発信しております。
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