先日、T’sレストランにて、あるお客様と思いがけない再会がありました。
それは、16年ほど前、オープンしたばかりの頃に定期的に通ってくださっていた方との再会でした。
当時、その方は午後のひとときをお一人で過ごされ、いつも決まったソファ席で本を読まれていました。
やがて時間になると、近くの教室に通う幼稚園年長さんのお子さんを迎えに行かれ、今度は親子で再びご来店。
夕食を召し上がったあと、最後にチョコレートパフェをご注文されるのが恒例で、男の子の嬉しそうな笑顔が今でも心に残っています。
顔なじみになるにつれ、お母様とは少しずつ会話を交わすようになりました。
塾の待ち時間には、幼稚園の様子や小学校受験を控えた心境など、いろいろなお話を聞かせていただいたのを思い出します。
そのご家族と出会ったのは、T’sレストランのオープン(2009年9月25日)直後の10月はじめ。
そして受験が始まるのは11月1日。
つまり、たった一か月の間に、お互いのことを知り、親子のかけがえのない時間を一緒に過ごしていたのです。
後日、「すべての受験校に合格しました!」という喜びの報告に来てくださったときのこと。
あのときの喜びと、幸せいっぱいの笑顔・・・
今でもはっきりと覚えています。
入学式のあとにご家族でご来店くださったときの表情も、今なお鮮明に思い出されます。
あれから16年の月日が流れました。
先日、そのお母様がふとお店をのぞいてくださり、私の姿を見つけて声をかけてくださいました。
なんと、あのときのお子さんが今、大学で医学を学んでいると伺い、本当に驚きました。
16年という歳月が流れても、こうしてまたつながる瞬間がある・・・
そして、あの短い時間がご家族にとってどれほど濃く、大切なものであったか・・・
そのことに気づいたとき、胸がいっぱいになりました。
T’sレストランにお越しくださるお客様お一人おひとりに、それぞれの人生のストーリーがあります。
その中のほんの一場面にでも、T’sレストランが関わることができたのなら、それは何よりの幸せです。
時を経て、まためぐり会えるということ。
その喜びと感動、そしてあたたかな気持ちを、スタッフ一同、静かにかみしめた出来事でした。

東京は自由が丘にある太陽と大地の食卓「T’sレストラン」からスマイルベジを世界に向けて発信しています。
コメント