第1回では健康や食事に対する私の想いなどを載せてきましたが、第2回からはいよいよ、T’sレストランがどのように誕生したかをお話していきます。

運命の日となったのは、2009年5月25日。
まさかこの5月25日から長くて不思議なストーリーが始まるなんて思ってもいなかったのですが…。
その日、私は一週間前に知り合ったばかりのカメラマンAさんと、Aさんが紹介して下さったお皿のデザイナーのK子さんと話をしていて、ふとした流れで「いつかこういうお店が出来たらいいなと思ってるんですよね」と描いている夢に触れました。
すると、お二人とも、そのような食生活をしているわけではないのに、共鳴してくれるのです!
その日初めてお会いしたK子さんも、「一緒にやりましょう」と。
M「エッ、まだ物件も何も調べていないし、動きも起こしていないのですが、出来るんですかね?そうだ、設計をしてくれる人も必要ですよね?」
K子「一人、女性でとても良い人を知っています!でもその時は、施工も一緒にお願いすることになりますが」
M「そうなんですか?いつかその時は…」と、具体的ではないからこそ、夢みたいな会話を楽しんでいました。

そして、話が盛り上がってきたので、お店にはトールペイントのY先生の作品も飾りたいと思っていることも話してみました。
すると、「トールペイントって何ですか?」ということになり、Y先生の作品が載っている本を何冊か見せたところ、ちょうどそこには、世界各地のスプーンが並んでいる写真が載っていました。Y先生のアトリエに飾ってあったスプーンの写真です。
カメラマンAさんとK子さんは、そのスプーンにとても興味を持ち、
「もうイメージがわきました!」
と言うのです。
「エッ?」と驚くと、
「山小屋風で、そこにスプーンが飾ってあって…みんなが気軽に集えて…」
なんて話し始めました。

私は二人の反応や想像力のすごさに驚きながらも、内心心配なことがありました。
それは、お二人がとても興味を持っているスプーンは、今はY先生のところにないからです。
スプーン中心にイメージがどんどん膨らむ二人を見ながら、ひとまずY先生に話を聞くために電話をしてみました。
すると、なんとその日に限って、予定が空いているとのこと。
すぐにお会いする約束をし、K子さんと一緒にY先生のところに向かいました。
Y先生からは、スプーンについてのお話を聞いたり、アルバムのスプーンの写真を見たり、トールペイントの作品を見せてもらったりし、K子さんもイメージがどんどんわいて目がきらきらしていました。
ただ、先ほども心配だったスプーンの件。
実は、Y先生のスプーンは、前年にY先生の家を建て直す関係で、飾る場所がなくなり、知り合いの骨董屋さんに行ってしまっていたのです。
せっかくイメージがわいていても、スプーンがまだ残っているかはわからないのです。
その日は、Y先生から骨董屋さんに今の状況を聞いてもらうようにお願いし、帰ることにしました。
何だかとっても不思議な、猛スピードで私の夢が膨らんでいった数時間でした。
K子さんとは3時間前に初めてお会いしたのに、もうすっかり打ち解けて、何かわくわくするような、まるで子供がはしゃぐような楽しい気持ちになって、別れました。

それが、このT’sストーリーの始まりでした。
その続きがまさか翌日に起きてくる!なんて、全く思っていませんでした…
さぁ、5月26日のことについては、また次回にお話しします!
楽しみにしていてくださいね。